埼玉県毛呂山町水道課様 | |
URL | http://www.town.moroyama.saitama.jp/ |
埼玉県毛呂山町水道課様では、浄水場の監視装置(データロガー)で使用する産業用パソコンがメーカー保守期限をむかえていましたが、新しいパソコンに入れ替えるとすれば、大規模な予算をかけて監視装置システム全体を更新しなければならない状況にありました。
しかし、使用する産業用パソコンの修理・保守を第三者に委託する方法があることを知ったことがきっかけで、パソコンの延命とシステムの継続利用を実現することができました。住民のライフラインを支える自治体の産業パソコンを対象としたEOSL事例をご紹介します。
毛呂山町では、苦林浄水場・金塚浄水場・大谷木浄水場という3カ所の浄水場を運営しています。そのひとつの苦林浄水場で、設備に異常や故障がないか等を監視する監視装置(データロガー)に付随する産業用パソコンのメーカー保守期限が迫っていました。システムを導入したのは平成22年で、すでに10年以上経過しているものです。
パソコンの保守期限が迫っていることは、監視装置を導入したシステム会社から聞いており、その後の対応を検討していたのですが、メーカーのサポートが受けられる新しいパソコンに入れ替えるとなると、最新のOSの導入とアプリケーションソフトウェアの作り直しが必要となり、システム全体の更新になってしまうことがわかりました。また、システム全体の更新には数千万円の費用がかかることも判明しました。
このような背景のなか、課で検討する過程で、上司からメーカーではない第三者にパソコンの修理や保守を依頼する方法があるので、その方法で対応できないか調べてほしいと言われました。
インターネットで調べたところ、メーカー保守切れのパソコンの修理やメンテナンスを請け負う会社が何社か見つかり、問い合わせをしてみました。しかしながら、問いあわせたほとんどの会社が産業用パソコンには対応できないという回答でした。
そのような中、シェアード・ソリューション・サービスさんのホームページには、対応機種として該当のメーカー名は無かったものの「よくある質問」のなかに「10~15年前の製品の保守ができる」という記述があったため、問い合わせてみました。さまざまな会社に問い合わせてもできるところがなく、これでダメだったら対応できる会社はもうほとんどないだろう…という困った状況でした。
今回は「保守契約」「中古機の買取で予備機を在庫し、必要になったら差し替える延命対策」の2つの方法を提案いただき、最終的には後者の予備機の在庫という対策を選択しました。
具体的には、該当する産業用パソコンと同等の中古機を準備してもらい、電源装置を新しくし、電解コンデンサーを全交換するオーバーホールをしたあとデータのコピーを行い、パソコンの入れ替えを行いました。これまで使ってきたパソコンも代替機として保管することで万一に備えています。いっぱいになっていたHDDも容量の大きな新品に交換していただきました。
現在は、納めてもらった新しい機器を稼動させ、これまで使っていた機器を予備機として保管しています。これにより障害の発生率も抑えられるとのことでした。正常に動く機器が予備としてある状態になったため、大きな予算のかかる直近のシステム更新を延期することができました。
システム会社では数千万円単位の費用のかかるシステム全体の更新をするしかないという状況でしたが、シェアード・ソリューション・サービスさんにお願いした監視装置(データロガー)の延命措置は、予定していたシステム全体更新の数十分の一程度の費用で抑えることが出来ました。
また、費用の件のみならず、水道監視装置のシステムをよく理解し、いろいろと考えたうえで最善策を提案していただいたところが、非常に良かったです。
自治体では、まずはメーカーやシステム会社に修理やメンテナンスの問い合わせをするため、延命サービス利用の機会が頻繁にあるわけではないと思います。
システム全体の更新をしなければならない時期はいずれ必ずくるものですが、産業用パソコンの第三者保守を活用することで、直近の更新を延期できたことは長い目でみればコストを抑制することにつながります。その点で、第三者による引継ぎ保守/修理サービスに出会えたことは、とてもよい機会だったと思います。
シェアード・ソリューション・サービスさんは、設備の該当機器構成をよく把握してくれていますので、また別の浄水場施設のメンテナンスの際にも相談できる機会があるのではないかと考えています。
中古機の市場在庫は時期によって異なりますが、本件はタイミングよく同等の中古機を仕入れることができました。オーバーホールをした中古機を本番機として入れ替え稼動させたほか、それまで使用していたパソコンをきちんと動作する予備機として配備。将来、現在メインで使用している機器の故障が見られた場合に在庫機と入れ差替えるためのマニュアルも作成しました。ご担当者様ご自身で復旧が出来るようにすることで、より安心に使用し続けられるよう工夫しています。
取材にご協力いただき、ありがとうございました。
今回はHitachi HF-7500シリーズの案件でしたが、その他の産業用パソコンも実績がありますので、是非お気軽にお問い合わせください。
シェアード・ソリューション・サービスでは、産業用パソコンを含め多種多様な製品に対応できる技術とネットワークで、自治体で使われる機器のEOSL(メーカー保守切れ)にも対応してまいります。
EOSL製品の延命なら
へお任せください
お電話・FAXでのお問い合わせ
03-5259-6065
受付時間:平日 9:00〜17:30
EOSL製品の引き継ぎ保守、
パーツ システム販売、修理のSSS