関東の総合病院S様 | 病床数150床以上、多数の診療科目で地域医療を支える総合病院です |
地域医療を支える総合病院S様は、医療用画像管理システムのメーカー保守切れにあたり、当社のEOSL保守サービスを活用されました。
365日システムを止めることのできない医療現場で、なぜEOSL製品の継続活用が選択されたのか。サービス導入の経緯と得られた効果をレポートします。
CTやMRIなどの医療用画像診断装置には、撮影装置本体のほかに、「PACS」という撮影した画像を管理するソフトウェアや画像を保存するサーバーが必要です。S病院では、CTなどの医療機器本体や、画像を管理するシステム(ソフトウェア)は継続して使用できる状態だったのに対し、装置以外のサーバーやストレージのメーカー保守期間が切れてしまう状況でした。
このような場合には、一般的に2つの選択肢があります。ひとつは、保守切れを機会に装置本体やシステムごと更新を図る方法。そしてもうひとつが、EOSLに対応している保守サービスを活用して、メーカー保守が切れた機器の延命を図る方法です。
前者の場合、新しい装置やシステムを導入するには大きなコストがかかるのはもちろん、機器を使用する医師へのヒアリング、要件定義、公募、開発、導入後の社内説明など、かなりの労力と時間が必要です。特に、ITシステムに詳しい人材がいない場合や不足している場合は、より難易度が高くなります。
一方、EOSL保守サービスを活用して現在の機器の継続利用を選択した場合、機器やシステムの総入れ替えに比べてコストが抑えられるほか、新しいシステムを導入するまでの中継役として、安定稼働を担保しながら既存の機器を使い続けることができます。
このケースでは、さまざまな事情を検討した結果、現状の機器をメンテナンスしながら使い続けることを選択されました。しかし、同医院のサーバーは現在では比較的入手の難しい機器が使用されており、その機器のEOSLに対応している保守サービス会社はほとんどいなかったそうです。最終的に当社にお問い合わせいただき、幅広い製品に対応する技術力・調達ネットワークに賛意を得て、EOSL保守サービスを採用いただくことになりました。
現在は、年間契約でEOSL保守サービスを提供しており、障害発生のタイミングで訪問し障害復旧作業のためハードディスク、バッテリー交換などの実施をしています。訪問した際には、保守対象機以外のご相談や簡単な障害切り分け等も承っております。
メーカーの垣根がない「第三者保守」という立場になるため、お客様からは相談し易い存在として評価いただいている側面もあるようです。
EOSL保守サービスを採用することで得られるお客様のメリットは、普段は問題なく使用できていても、メーカー保守が切れた機器を継続使用することで「万一動かなくなってしまったらどうしよう」「どこに相談すればいいかわからない」といった不安を払拭できることだと思います。
一般的に、大きな病院では専任の情報システム担当がおり、院内の機器を管理・更新していますが、中規模以下の病院では事務部門の方がシステムの管理・更新を兼任しているケースも多いのが実情です。また、担当者の方が契約更新や移動などで変わってしまい、社内でもそれまでの経緯がわからなくなってしまう場合もあります。
このような人材不足の課題に対しても、専任のエンジニアによって最適なサービスを提供できることが当社の特徴です。当社ではご契約ごとに対し担当エンジニアをアサインする体制をとっているため、お客様にとっては「どこに問い合わせればいいのかが明確」「それまでの経緯や事情を把握したうえでの具体的なメンテナンスの提案が受けられる」というメリットがあります。
また、年間を通して保守サービスを提供することで、故障の恐れのある個所を指摘するなど、予防保守の効果も得ることができます。
担当エンジニアとお客様は、機器に何か不具合や気になる点があれば、いつでもお問い合わせいただける関係を構築しています。また、該当サーバー以外にも、メーカー保守切れが近づいている機器についてご相談をいただくなど、機器保守のパートナーとして高い評価をいただいています。
S病院様は、病院のシステムを止めずに使い続けるための手段としてEOSL保守サービスを選ばれました。医療機関の機器のメーカー保守切れの際には、交換・更新などさまざまな選択肢がありますが、現状の機器を安全・安心に使い続けるための選択肢のひとつとして、EOSL保守サービスがあることをぜひ多くの方に知っていただければと思います。
また、EOSL保守サービスを提供する際には、事前に部品調達の可否を確認する時間が必要です。代替部品も含め、どうしても部品を調達できない場合は保守サービスを提供することができない場合もありますので、メーカー保守期限が近づいている機器がある場合には、早めにご相談いただくことをおすすめします。
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