電解コンデンサーの劣化にはオーバーホールをお勧めします

電解コンデンサーの主な役割
コンピューターの中には、電源ユニットが実装されていて、コンセントからの交流電圧を直流電圧に変換しています。コンピューター内のデバイスや電子回路は、直流電圧を使用して動作しています。この直流電圧が安定していないと、デバイスや電子回路は正常に動作してくれません。直流電圧が高すぎても低すぎても動作しませんし、直流電圧にノイズが乗っていても動作しません。 
電解コンデンサーの主な役割は、直流電圧に乗ったノイズを除去することです。電解コンデンサーの規格で静電容量という値があります。この値が大きいほど、ノイズを多く除去できます。劣化が進んだ電解コンデンサーの静電容量は、極端に小さくなることが、測定で明らかになりました。
電解コンデンサーが使われている場所
コンピューター内では、主に以下のようなところで、電解コンデンサーを使用しています。
- マザーボード
 - 電源ユニット
 - 増設基板
 
電解コンデンサー劣化による主な現象
電解コンデンサーが劣化すると、デバイスや電子回路の動力源である直流電圧に多くのノイズが乗るようになります。このノイズが閾値を越えてしまうと、動作が不安定になり誤動作を起こすようになります。電解コンデンサーが劣化したとき、以下のような現象が起きます。
- 電源が入らない
 - OS起動中にハングアップや、勝手に再起動をする
 - OS起動後に、動作が不安定になる
 - 間欠的なトラブルが続く
 
電解コンデンサーの状態
電解コンデンサーの状態を4つに分けました。
- 正常な電解コンデンサー
 - 膨張している電解コンデンサー
 - 液漏れしている電解コンデンサー
 - 底面のゴム栓が抜けそうな電解コンデンサー
 
1.正常な電解コンデンサー
2.膨張している電解コンデンサー
3.液漏れしている電解コンデンサー
4.底面のゴム栓が抜けそうな電解コンデンサー
実際に膨張や液漏れをしている80個以上の電解コンデンサーで、どのくらいの静電容量が残っているか測定した結果、2.~4.の電解コンデンサーは、静電容量の残量が数%しか残っていないことが分かりました。つまり、ほぼ電解コンデンサーの役割を果たしていません。一般的に静電容量の残量が70%以上だと正常値です。
| 2.膨張している電解コンデンサー | 静電容量の残量:6.6% | 
| 3.液漏れしている電解コンデンサー | 静電容量の残量:2.3% | 
| 4.底面のゴム栓が抜けそうな電解コンデンサー | 静電容量の残量:3.6% | 
マザーボードや電源ユニットのオーバーホールをお勧めします
特にマザーボードや電源ユニットには、多くの電解コンデンサーが搭載されています。電解コンデンサーは、上から目視でチェックしただけでは、劣化している状態を見逃すことがあります。目視で異常のある電解コンデンサーを交換する方法もありますが、より安定稼働をお望みなのであれば、全ての電解コンデンサーを交換するオーバーホールがお勧めです。当社では、さまざまなメーカーのマザーボードや電源ユニットをオーバーホールした実績があります。まずは、当社へお気軽にご相談ください。
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